寒い朝、まだ誰も起きていない部屋で、まず一番にやることは鉄瓶で白湯を沸かすこと。
大きめのマグカップ一杯分だけ、ちょうど入れきる量だけを沸かす。
じきに立ち上がる湯気で、部屋が温まり始めるのが分かる。
静かな朝の儀式だ。
南部鉄器で沸かした白湯は、まろやかで体への吸収も良いとされています。鉄分が溶け出しやすく、不足しがちな鉄分を自然に補給できるのが魅力です。特に女性や成長期のお子さん、貧血気味の方には嬉しい効果が期待できます。
朝一番に飲む白湯は、内臓を優しく温め、血行を促進し、消化機能を高める効果があると言われています。そこに鉄分が加わることで、全身への酸素供給がスムーズになり、一日を活動的に過ごすためのエネルギー源となります。冷えやすい方にとっては、内側からじんわりと温まることで、体調改善にも繋がるでしょう。
私自身、南部鉄器の白湯を飲むようになってから、胃腸の調子がものすごくいいです。関係があるかわかりませんが便秘も解消されお肌のキメが細かくなってきたような気がします。
また、南部鉄器の持つ保温性の高さもポイントです。ゆっくりと時間をかけて飲むことができ、体への負担も少なく済みます。日々の習慣に取り入れることで、手軽に健康維持をサポートしてくれる、まさに昔ながらの知恵が詰まった飲み物と言えるでしょう。

↑写真の南部鉄器は約2年ほど使用している、岩手県奥州市の南部鉄器製造「及富」さんのものです。
使った後はなるべく錆ができないように、再びコンロの火にかけて残った水分を一気に飛ばします。
水分が飛んだら、自然に冷めるのを待ち、いつもの棚の定位置に戻します。これからも大切に使っていきたいです。
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